これは おかしな おちゃかい。 チェシアネコと わかれたあと、 アリスは チェシアネコの おしえてくれたとおり、 やよいウサギと ぼうしやに あいにいったわけ。 みつけたとき そいつらは おおきな きのしたで おちゃかいをしていてね。 あいだには ヤマネも すわっていて。
テーブルに ついてたのは この3にんだけだったんだけど、 そのまわりには ずらりと ティーカップが ならんでてね。 テーブル ぜんたいは みえないけど、 ほら さしえの ぶぶんだけでも カップが 9こも あるよね、 やよいウサギの てにあるのも くわえると。
そいつが やよいウサギ。 みみが ながくて、 かみに わらが ぐちゃぐちゃ からまってる。 わらが あるって あたまが おかしい しるしだからね ―― なぜかは わからないけど。 ぜったいに かみのけに くくりつけちゃ だめだよ。 ひとに あいつの あたまは おかしいって おもわれるからね!
それから テーブルの はしに すてきな みどりの アームチェアが あったんだけど、 それが まるで アリスの せきみたいに みえてね。 だから そこへ いって こしを おろしたんだ。
そうして やよいウサギと ぼうしやと ながなが おはなしを して。 ヤマネは あんまり しゃべらなかった。 ほら いつも ぐっすり ねむってるからね、 たまに ちょっと おきたりするだけで。
ねむってるぶんには やよいウサギにも ぼうしやにも つかいがってが いいんだよ、 だって あたまが まるくて ふかふかだから、 まくらみたいで。 ひじを ついても、 もたれかかっても、 きがねなく はなしを しても いいんだ。 ふつうは あたまを まくらがわりに されるのなんて いやだよね? でも ヤマネみたく ぐっすり ねむってたら、 きづかないよ。 だから きにならないんじゃ ないかな。
ざんねんながら アリスは のみもの たべものを すこしも もらえなくって。 でも しばらくしたら おちゃも バタートーストも ごじゆうに どうぞ ってことに なって。 ただ いったい どのせきで たべたんだろうね、 そもそも おさらじたいが ないし。 おさらが あるのは ぼうしやだけで。 いや、 きっと やよいウサギにも あったかも。 だって みんなで じゅんぐり せきを かえたら(それが このへんてこな おちゃかいの きまりだからね)、 つぎに アリスが すわるのは やよいウサギの せきだし、 そのとき ウサギが じぶんの おさらに ミルクつぼを ひっくりかえしてるって きづいたみたいだし。 きっと おさらと ミルクつぼは おっきな ティーポットの うらに かくれてたんだよ。
このぼうしやは いつも うりものの ぼうしを もちあるいていてね。 あたまに のっかってるのも そもそも うりもの。 ほら、 ねだんが ついてるよね ――「10」と 「6」―― これは 「ぎんか10まい どうか6まい」ってこと。 こんなの へんな うりかたじゃない? あと きれいな ネクタイをつけてない? ほら いいかんじの きいろい ネクタイ、 あかの みずたまいり。
そいつが たちあがって アリスに ひとこと。「かみを きりたまえ!」 おおきな おせわ、 だよね? アリスの かみって きらなきゃいけないかな? とっても かわいらしい ながさだと ―― ちょうど いい ながさだと おもうんだけど。