← Library‹ かいじん二十めんそう 8

それから一月ひとつきのあいだに、とうきょうのほうぼうで、たくさんのほうせきがぬすまれました。みんな、あのロボットがぬすんだのです。ある日ひのひるまのことです。

ロボットは、とうきょうタワーのちかくのいえにしのびこんで、ほうせきをぬすもうとしたところをみつかってしまいました。そして、おまわりさんにおいかけられたのです。ロボットは、とうきょうタワーににげて、けんぶつ人にんにまじってしまいました。

ちょうどそこへ、こばやしだんちょうとポケット小こぞうが、あそびにきていました。

ふときがつくと、けんぶつ人にんの中なかを、へんなやつがあるいているのです。

「こばやしさん、あいつ、へんだね。ロボットみたいだよ」

「あっ、そうだ。二十にじゅうめんそうのロボットだ」

ふたりが、ロボットをおいかけだしたので、けんぶつの人ひとたちも、ぞろぞろとついてきました。

そこへ、おおぜいのおまわりさんたちが上あがってきたので、こばやしくんは、ロボットのことをしらせました。

それから、てんぼうだいは大おおさわぎです。けんぶつ人にんでいっぱいで、なかなかみつかりません。そのうちに、ロボットのすがたが、どこかへきえてしまいました。

そのとき、てんぼうだいのまん中なかのドアがひらいて、かかりの人ひとがとびだしてきました。

「たいへんだあ。あやしいやつが、エレベーターで上うえに上あがっていった」

けんぶつ人にんは、びっくりしてしまいました。てんぼうだいより、ばいもたかいところにある、さぎょうだいへにげていったのです。

タワーの下したのひろばは、二十にじゅうめんそうがにげこんだというので、くろ山やまの人ひとだかりです。そのひとたちのあいだから、「わあっ」というこえがわきあがりました。おお、ごらんなさい。ロボットは、さぎょうだいをでて、タワーのてっぺんへとのぼっていくのです。そこから上うえには、エレベーターはありません。

せまいてつばしごをよじのぼって、とうとう、タワーのてっぺんまでのぼってしまいました。そして、かた手てでてつぼうにつかまり、かた手てをひらひらうごかして、下したのけんぶつ人にんをばかにしています。

二十にじゅうめんそうのロボットは、あんなところにのぼって、どうしようというのでしょう。

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