← Library‹ かいじん二十めんそう 6

小こばやしくんは、けいさつのたすけをたのむために、おばけやしきをぬけだしていきました。あとにのこったポケット小こぞうは、ロボットにばけたまま、また、たけやぶの中なかへもどり、二十にじゅうめんそうをさがしました。

「あっ、いる、いる」

おうごんかめんにばけた二十にじゅうめんそうが、おばけやしきのおくへあるいていくのがみえます。

ポケット小こぞうは、そっとあとをつけました。しばらくすると、みちはいきどまりになりました。

まわりが、コンクリートのかべでかこまれているのです。

二十にじゅうめんそうは、そのいきどまりのみちにはいったかとおもうと、ぱっときえてしまいました。

にんじゅつをつかったのでしょうか。

いや、そんなはずはありません。

ポケット小こぞうは、そこにはいって、中なかのかべをしらべました。そして、かべをあっちこっちなでまわしていると、コンクリートの上うえに、ぽつんとでっぱったところがあり、それがぐらぐらうごくのです。

ためしに、ぐっとおしてみました。

すると、目めのまえのゆかがさっとひらいて、四よんかくなあながでてきたではありませんか。

ちかしつへのいり口くちです。

二十にじゅうめんそうは、ここからおりていってしまったので、きえたようにみえたのです。ポケット小こぞうは、あなの中なかへおりようとしましたが、ふときがついて、ビーディーバッジをみちにばらまきました。そして、あなのふたをひらいたまま、ちかしつへおりていきました。

かいだんをおりると、ドアがあります。

そっとひらいて、中なかをのぞきました。

「あっ」

おばけです。うじゃうじゃ、おばけがならんでいるのです。一ひとつ目め小こぞう・三みつ目め小こぞう、一いち本ほん足あしの大おおにゅうどうや、そのほか、たくさんのゆうれいやおばけでいっぱいです。

おどろきましたが、よくみると、みんなにんぎょうです。

おばけのあいだから、へやのおくをみると、大おおきな木このはこのまえに、二十にじゅうめんそうがたっていました。

木きのはこをあけて、中なかから、ほそながくまいたえをだして、みているのです。

「あっ、わかった。

あれは、石せきむらさんのいえからぬすみだした、だいじなえだっ」

えは、みんなまいて、あのはこの中なかにしまってあるのにちがいない。

ポケット小こぞうは、それをみつけたうれしさに、ゆだんをして、へやの中なかへはいろうとしましたので、おばけがガタンとたおれました。

大おおいそぎでにげだしましたが、二十にじゅうめんそうはきがついて、おいかけてきました。

そして、かいだんのとちゅうでつかまってしまいました。

ポケット小こぞうは、その手てをはらいのけて、ちかしつへにげこみ、おばけのにんぎょうをかたっぱしからたおして、おかしなおにごっこをはじめました。

でも、とてもかないません。二十にじゅうめんそうのために、とうとうおさえつけられてしまいました。

「きさま、ポケット小こぞうだな。こうしてやる」

二十にじゅうめんそうのてつのようなゆびが、くびにぐいぐいとくいこんできます。

いきがつまって、いまにもしにそうです。

そのときです、ビーディーバッジのききめがあらわれました。小こばやしくんと、五ご人にんのだんいんと、五ご人にんのおまわりさんが、とびこんできたのです。さすがの二十にじゅうめんそうも、こんなにおおぜいにとりかこまれては、もう、どうすることもできません。

とうとう、手てじょうをはめられてしまいました。

それから、おばけやしきにいた手下てしたも、みんなつかまってしまい、石せきむらさんのだいじなえも、ぶじにもどりました。

「ポケットくん、こんども、きみのおてがらだったね」

小こばやしくんが、ポケット小こぞうをほめました。

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