小ばやしくんは、けいさつのたすけをたのむために、おばけやしきをぬけだしていきました。あとにのこったポケット小ぞうは、ロボットにばけたまま、また、たけやぶの中へもどり、二十めんそうをさがしました。
「あっ、いる、いる」
おうごんかめんにばけた二十めんそうが、おばけやしきのおくへあるいていくのがみえます。
ポケット小ぞうは、そっとあとをつけました。しばらくすると、みちはいきどまりになりました。
まわりが、コンクリートのかべでかこまれているのです。
二十めんそうは、そのいきどまりのみちにはいったかとおもうと、ぱっときえてしまいました。
にんじゅつをつかったのでしょうか。
いや、そんなはずはありません。
ポケット小ぞうは、そこにはいって、中のかべをしらべました。そして、かべをあっちこっちなでまわしていると、コンクリートの上に、ぽつんとでっぱったところがあり、それがぐらぐらうごくのです。
ためしに、ぐっとおしてみました。
すると、目のまえのゆかがさっとひらいて、四かくなあながでてきたではありませんか。
ちかしつへのいり口です。
二十めんそうは、ここからおりていってしまったので、きえたようにみえたのです。ポケット小ぞうは、あなの中へおりようとしましたが、ふときがついて、ビーディーバッジをみちにばらまきました。そして、あなのふたをひらいたまま、ちかしつへおりていきました。
かいだんをおりると、ドアがあります。
そっとひらいて、中をのぞきました。
「あっ」
おばけです。うじゃうじゃ、おばけがならんでいるのです。一つ目小ぞう・三つ目小ぞう、一本足の大にゅうどうや、そのほか、たくさんのゆうれいやおばけでいっぱいです。
おどろきましたが、よくみると、みんなにんぎょうです。
おばけのあいだから、へやのおくをみると、大きな木のはこのまえに、二十めんそうがたっていました。
木のはこをあけて、中から、ほそながくまいたえをだして、みているのです。
「あっ、わかった。
あれは、石むらさんのいえからぬすみだした、だいじなえだっ」
えは、みんなまいて、あのはこの中にしまってあるのにちがいない。
ポケット小ぞうは、それをみつけたうれしさに、ゆだんをして、へやの中へはいろうとしましたので、おばけがガタンとたおれました。
大いそぎでにげだしましたが、二十めんそうはきがついて、おいかけてきました。
そして、かいだんのとちゅうでつかまってしまいました。
ポケット小ぞうは、その手をはらいのけて、ちかしつへにげこみ、おばけのにんぎょうをかたっぱしからたおして、おかしなおにごっこをはじめました。
でも、とてもかないません。二十めんそうのために、とうとうおさえつけられてしまいました。
「きさま、ポケット小ぞうだな。こうしてやる」
二十めんそうのてつのようなゆびが、くびにぐいぐいとくいこんできます。
いきがつまって、いまにもしにそうです。
そのときです、ビーディーバッジのききめがあらわれました。小ばやしくんと、五人のだんいんと、五人のおまわりさんが、とびこんできたのです。さすがの二十めんそうも、こんなにおおぜいにとりかこまれては、もう、どうすることもできません。
とうとう、手じょうをはめられてしまいました。
それから、おばけやしきにいた手下も、みんなつかまってしまい、石むらさんのだいじなえも、ぶじにもどりました。
「ポケットくん、こんども、きみのおてがらだったね」
小ばやしくんが、ポケット小ぞうをほめました。