← Library‹ ノジベレと三本の髪の毛

むかしむかし、三さん人にんの女おんなの子こが薪たきぎを集あつめに出でかけました。

その日ひはとても暑あつく、三さん人にんは川かわへ泳およぎに行いきました。三さん人にんは水遊みずあそびをしたり水みずの中なかを泳およいだりしました。

突然とつぜん、三さん人にんはおそい時間じかんになっていることに気きがつき、急いそいで村むらに帰かえろうとしました。

村むらの近ちかくまで来きたところで、ノジベレが首元くびもとに手てを当あてました。ノジベレはネックレスを忘わすれてきてしまったのです。「お願ねがい、一緒いっしょに戻もどって!」と彼女かのじょは二人ふたりに頼たのみました。しかし二人ふたりはもう時間じかんがおそすぎると言いいました。

ノジベレは一人ひとりで川かわに戻もどることにしました。ノジベレはネックレスを見みつけると村むらに急いそぎました。しかし、彼女かのじょは夜道よみちで迷まよってしまったのです。

遠とおくに小屋こやの光ひかりが見みえました。ノジベレは急いそいでそこへ向むかい、扉とびらをたたきました。

驚おどろいたことに、犬いぬが扉とびらを開あけて、「何なにがほしいんだい?」と言いいました。「迷まよってしまったので寝ねる場所ばしょがほしいのです」と彼女かのじょが答こたえると、犬いぬは「入はいりなさい。入はいらないとかみつくよ!」と言いいました。

中なかに入はいると、犬いぬが「何なにか作つくってくれ」といいましたが、ノジベレは「犬いぬにごはんを作つくったことなんかないわよ」とこたえました。すると犬いぬは「作つくらないとかみつくよ!」というので、ノジベレはごはんを作つくりました。

そして、犬いぬは「おれのベッドを整ととのえろ」と言いいました。ノジベレが「犬いぬのベッドを整ととのえたことなんかないわ」と答こたえると、「やらないとかみつくよ!」というので、ノジベレははベッドを整ととのえました。

ノジベレは毎日まいにち犬いぬのために料理りょうりやそうじ、せんたくをしました。そして、ある日ひ犬いぬがこう言いいました。「今日きょうは友達ともだちのところに行いかなきゃいけないんだ。帰かえってくる前まえにそうじやせんたくをして、何なにか作つくっておくんだよ。」

犬いぬが出でて行いってすぐに、彼女かのじょは自分じぶんのかみの毛けを三本さんぼん抜ぬきました。一本いっぽんをベッドの下したに、一本いっぽんを扉とびらの後うしろに、もう一本いっぽんを囲かこいの中なかに置おくと、できるだけ速はやく村むらへ向むかって走はしりました。

犬いぬは家いえに戻もどるとノジベレを探さがしました。「ノジベレ、どこにいるんだい!」と叫さけびました。すると、「ベッドの下したにいるよ」と一本いっぽん目めのかみの毛けが言いいました。二に本ほん目めが「扉とびらの後うしろにいるよ」と、三本さんぼん目めが「囲かこいの中なかにいるよ」と言いいました。

それから、犬いぬはノジベレが自分じぶんをだましたことに気きがつきました。犬いぬは村むらに向むかって走はしり続つづけましたが、村むらではノジベレの兄弟きょうだいが大おおきな棒ぼうを持もって待まっていました。犬いぬはふり返かえって走はしりさっていき、それ以来いらい現あらわれることはありませんでした。

Click a word · hold for the whole sentence 0%