← Library‹ 熊のしっぽ

むかしむかし、あるところに一匹いっぴきの狐きつねがいました。狐きつねはたくさんの魚さかなを持もっていて、おいしそうに魚さかなを食たべています。そこに、熊くまがやって来きました。

「そんなにたくさんの魚さかなをどこでとったの?」と、熊くまが言いいました。

「湖みずうみで釣つったんだよ」と、狐きつねが答こたえました。

「どうやって釣つったんだい?」と、また、熊くまが聞ききました。

「冬ふゆの夜よるに凍こおった湖みずうみに行いくのさ。そして、しっぽを凍こおった湖みずうみの中なかに入いれて、一晩ひとばん待まってごらん。そうすると、たくさん魚さかなが釣つれるよ。ぜひ、やってみて」と、狐きつねは熊くまに教おしえてあげました。

夜よるになりました。とても寒さむい夜よるです。

熊くまは湖みずうみに行いきました。湖みずうみは凍こおっています。熊くまは、凍こおった湖みずうみに小ちいさく穴あなを開あけて、しっぽを水みずの中なかに入いれました。水みずがとても冷つめたいので、しっぽがチクチクします。でも、熊くまは、魚さかながしっぽをつついているのでチクチクするのだと、思おもいました。「たくさん魚さかなが釣つれるぞ」と、熊くまはうれしくなりました。

時間じかんが経たつと、だんだん湖みずうみの水みずが凍こおり始はじめました。そして、夜よるの間あいだに熊くまのしっぽは、湖みずうみの中なかで凍こおってしまいました。

朝あさになりました。

「もういいだろう」と、熊くまは言いいました。そして、水みずの中なかからしっぽを引ひき抜ぬこうとしました。でも、しっぽが動うごきません。

「やれやれ、しっぽが重おもすぎるぞ。本当ほんとうにたくさんの魚さかながしっぽに付ついているんだな」と、熊くまは思おもいました。

熊くまは、もう一いち度どしっぽを引ひき抜ぬこうとしました。それでも、しっぽは動うごきません。その時とき、 熊くまは分わかりました。しっぽが湖みずうみの中なかで凍こおってしまったのだと。

「狐きつねのやつ、俺おれをだましたな!」と、熊くまは怒鳴どなりました。そして、しっぽを強つよく引ひきました。すると・・・「ブチッ」。

なんと、熊くまのしっぽが切きれてしまいまいた。

それから、熊くまはしっぽが短みじかくなったということです。

Click a word · hold for the whole sentence 0%