カメの背中には、こうらがあります。それは、カメの家のようです。でも、カメのこうらは、つぎはぎだらけです。どうしてか、知っていますか? 知らない? じゃあ、この西アフリカのストーリーを読んでみましょう。
むかし、あるところにお母さんカメがいました。ある日、鳥たちが彼女をパーティーに誘いました。パーティーは、雲の上であります。カメはパーティーに行きたいです。でも、空が飛べません。だから、2羽の大きいカラスが、カメを雲の上まで連れて行きました。
カメはパーティーでおいしい料理を食べました。鳥たちは、お客さんのために、たくさん料理を作りました。でも、カメがひとりでその料理を全部食べてしまいました。お皿には、骨だけ残っています。カメはとてもマナーが悪かったのです。鳥たちは、嫌な気持ちになりました。でも、鳥たちはカメに何も言いませんでした。カメはお客さんだからです。カメは料理を全部食べたあと、ゲップをしました。そして、「神様、ありがとう」と言って、またゲップをしました。
「そろそろ帰るわ」と、カメが言いました。そして、また2羽のカラスがカメを家まで送りました。オウムも一緒でした。帰る途中で、カメはオウムに言いました。
「私の家に先に行って、私の子どもに『やわらかいものを家の前に置いて』と言ってちょうだい。やわらかいものは、綿やカポックの木の葉がいいわ。そこに私を落としたら、私は早く家に着くでしょ」
オウムは、先にカメの家に行きました。そしてカメの子どもたちに言いました。
「あなたのお母さんが、『かたいものを家の前に置いて』と言っていたよ。かたいものは、ナイフとか、石とか、割れたガラスがいいな」
オウムはそう言って、カメとカラスのところに戻ってきました。「ちゃんと伝えたよ」とオウムは言いました。
そして、カメとカラスは、家のそばに来ました。「ここでいいわ。落としてちょうだい」とカメが言いました。カラスは、「そうですか。さようなら」と言って、手を離しました。カメはどんどん落ちていきます。家の前には、ナイフや石や割れたガラスがあります。かたいものばかりです。
「バリバリ!ガシャーン!!」と、とても大きな音がしました。カメのこうらは、バラバラになってしまいました。
「お母さん、だいじょうぶ!?」とカメの子どもたちは言いました。
「だいじょうぶよ。でも、こうらがバラバラになっちゃった。お医者さんのところに行くから、こうらを拾ってちょうだい」とお母さんカメが言いました。子どもたちは、バラバラになったこうらを拾いました。50個ありました。それを医者のところに持って行きました。医者は、バラバラのこうらをお母さんカメの背中につけました。しかし、きれいには、つきませんでした。
こうして、カメのこうらは、つぎはぎだらけになったということです。