← Library‹ 遠野物語 浪合

一いち 此この庭にわに歌うたの上じょうずはありと聞きく、歌うたへながらも心こころはづかし

一いち おんげんべりこおらいべり、山やまと花はなござ是この御お庭にわへさらゝすかれ

○雲くも繝縁えん、高麗こうらい縁えんなり。

一いち まぎゑの台だいに玉たまのさかすきよりすゑて、是ぜの御お庭にわへ直なおし置おく

一いち 十じゅう七ななはちやうすひやけ御手おてにもぢをすやく廻まわしや御お庭にわかゝやく

一いち この御酒ごしゅ一ひとつ引受ひきうけたもるなら、命いのち長ながくじめうさかよる

一いち さかなには鯛たいもすゞきもござれ共ども、おどにきこいしからのかるうめ

一いち 正しようぢ申さるや限かぎりなし、一いち礼れい申さるて立たてや友ともたつ、京みやこ

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