← Library‹ 遠野物語 柱懸り

一いち 仲なかだぢ入いれよや仲なか入いれろ、仲なかたづなけれや庭にわはすんげない〻

一いち すかの子こは生うまれておりれや山やまめぐる、我われ等らも廻まわる庭にわめぐる〻

○すかの子こは鹿かの子こなり。遠野とおのの獅子しし踊おどりの面めんは鹿しかのようなり。

一いち これの御お庭にわにおい柱はしらの立たつときは、ちのみがき若わかくなるもの〻

○ちのみがきは鹿しかの角磨つのみがきなるべし。

一いち 松島まつしまの松まつをそだてゝ見みどすれば、松まつにからするちたのえせもの〻

○ちたは蔦つた。

一いち 松島まつしまの松まつにからまるちたの葉はも、えんが無なけれやぶろりふぐれる〻

一いち 京きょうで九きゅう貫かんのから絵えのびよぼ、三さんよへにさらりたてまはす

○びよぼは屏風びょうぶなり。三さんよへは三さん四よん重えか、この歌うた最もっともおもしろし。

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