一 仲たぢ入れろや仲入れろ、仲立なけれや庭すんげなえ〻
○めず〻ぐりは鹿の妻択びなるべし。
一 鹿の子は生れおりれや山廻る、我らもめぐる庭を廻るな〻
一 女鹿たづねていかんとして白山の御山かすみかゝる〻
○して、字は〆てとあり。不明
一 うるすやな風はかすみを吹き払て、今こそ女鹿あけてたちねる〻
○うるすやなは嬉しやななり。
一 何と女鹿はかくれてもひと村すゝきあけてたつねる〻
一 笹のこのはの女鹿子は、何とかくてもおひき出さる
一 女鹿大鹿ふりを見ろ、鹿の心みやこなるもの〻
一 奥のみ山の大鹿はことすはじめておどりでき候〻
一 女鹿とらてあうがれて心ぢくすくをろ鹿かな〻
一 松島の松をそだてゝ見とすれば松にからまるちたのえせもの〻
一 松島の松にからまるちたの葉も、えんがなけれやぞろりふぐれる〻
一 沖のと中の浜す鳥、ゆらりこがれるそろりたつ物〻