← Library‹ えほんのアリス 3 なみだまり

もしかして アリスが たのしんでるとか おもってる? ちいさい パンケーキを たべて きづいたら とんでもなく おっきくなってたからって。 そりゃあ なんなく ガラステーブルから かぎを ひろえるし、 ちっちゃな ドアも あけられるけど。

うん そりゃあ できるとも。 でもね、 とおれないのに ドアを あけて どうなるって いうの? ひどいってもんじゃないよ、 かわいそうに! あたまを ゆかちかくまで ひくくすれば、 かためで なんとか のぞけるくらいなんだ! でも できるのは それだけ。 こう おおきくなってしまうと、 すわりこんで、 むねが さけそうなくらい おおごえで なくのも むりない はなしさ。

えーん えーん ないて。 そのうち なみだが ひろまの まんまんなかに こぼれていって、 かわが ながれるみたいに なって。 あっというまに おおきな なみだまりが できて、 ひろまの はんぶんが ひたっちゃった。

もう どうしようもないとこだったんだけど、 そこへなんと たまたま しろウサギが ごぜんさまのもとへ むかうところ このひろまを とおりがかったんだ。 めいっぱい めかしこんでて、 かたてには しろの かわてぶくろ ひとくみ、 もう かたてには ちいさな おうぎ。 ぶつぶつ ひとりごとを いっててね、「あいや、 ごぜんさま、 ごぜんさま! おまちさせて かんかんだなんて いやでおじゃる!」

なのにさ アリスに めもくれずで。 そこで くちを あけて 「もし、 よろしくって ――」 なんていうと てんじょうから こえが してるみたいで。 なにせ あたまが たかーいところに あったからね。 すると ウサギは ものすっごく おびえて。 てぶくろと おうぎを とりおとして、 ぜんそくりょくで にげてった。

そこで ほんっと へんてこなことに なって。 アリスが おうぎを とりあげて じぶんで あおぎだしたんだ。 すると ごらんあれ、 みるみる ちいさくなって、 1ぷんも したら ネズミくらいの おっきさに!

ここで さしえを みてね。 つぎに おこったこと もう わかるよね? ほんとに うみみたい、 ね? でも まちがいなく これは さっきの なみだの いけ ―― ぜんぶ アリスのなみだで できたものなんだ!

そういうわけで アリスは いけに ぼちゃん。 ネズミも ぼちゃん。 いろんなのが いっしょになって およいでる。

このえの およいでる アリス、 かわいくなあい? みなもの したあたり、 アリスの あおい くつした みえるよね?

でも このネズミ どうして こんなに あわてて およいで アリスから はなれようとするのか。 はて そのわけは、 アリスが イヌネコについて はなしだしたからなんだ。 ネズミは いつだって イヌネコの はなしなんか いやだからね!

きみが じぶんの なみだで できた いけを およいでるとして、 そこで だれかが おべんきょうとか おくすりのことを はなしだしたら、 やっぱり めいっぱい およいで どこか いっちゃいたくならない?

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