← Library‹ かいじん二十めんそう 10

二十にじゅうめんそうと手下てしたは、うみの中なかへとびこんだかもしれないというので、たくさんのランチをだしてさがしました。でも、どうしてもみつかりません。

こちらは、こばやしくんとポケット小こぞうです。

「ねえ、こばやしさん。二十にじゅうめんそうは、ふねに、アクアラングをよういしておいて、それをつけて、とびこんだのかもしれませんね」

「うん、きっとそうだ。アクアラングなら、いつまでもうみの中なかにかくれていられるからね。よしっ、だんいんをあつめて、ぼくたちもうみにもぐって、二十にじゅうめんそうをさがすのだ」

こばやしくんは、しょうねんたんていだんいんのうち、およぎのうまい三さん人にんにでんわをかけてよびあつめました。みずのくん・いのうえくん・木下きのしたくんです。

みずのくんのにいさんが、とくべつじかけのアクアラングを二ふたくみもっているので、それをかりてくるようにたのみました。

しばらくすると、こばやしくんとポケット小こぞうと三さん人にんのだんいんは、モーターボートをかりて、とうきょうこうへのりだしていきました。

やがて、二十にじゅうめんそうのボートのつかまったあたりへきました。

すぐそばに、おだいばがみえています。

このおだいばがあやしいのです。

五ご人にんは、ボートをおだいばへつけました。こばやしくんとみずのくんが、アクアラングをつけて、うみの中なかにとびこみました。そうして、すこしやすんではまた、とびこんでいきます。

こうして、おだいばのきしを、ぐるっとまわっていくのでした。このへんのうみのそこは、ごみがいっぱいでどろぶかいのです。どろの中なかから、いろいろなかいそうがはえていて、ゆらゆらとうごいています。

こばやしくんとみずのくんは、うみのそこをおよぎまわりながら、ときどき、そばへよって手てをにぎりあいます。

すると、アクアラングにしかけたでんわのせんが、手てのひらでつうじあって、はなしができます。

「みずのくん、あそこにあやしいほらあながあるよ。いってみよう」

「うん、いってみよう」

ふたりは、おだいばのきしにちかづき、ほらあなにはいろうとしました。

ふたりは、なにをみたのか、ぎょっとしたように、いわかげにかくれました。まっくらなほらあなのおくに、おそろしく大おおきなものがうごいていたのです。ふたりが、じっとみつめていると、その大おおきなものは、ぬうっとでてきました。ながさが六ろくメートルもある、まっくろな、くじらの子こどもみたいなものです。

大おおきい二ふたつの目めが、じどうしゃのライトのようにひかっています。

「あっ、わかった。せんこうていだっ。

二十にじゅうめんそうは、小ちいさいせんこうていをもっているんだ。

あいつ、この中なかにかくれていたんだな」

こばやしくんは、こころのなかでさけびました。

そして、いそいで、みずのくんの手てをにぎりました。さあ、どうなるでしょう。

Next chapter →
Click a word · hold for the whole sentence 0%