← Library‹ かいじん二十めんそう 11

こばやしくんは、せんこうていにおよぎついて、そのせなかに上のぼりました。そして、せなかにもり上あがっているまるいガラスの中なかをのぞきました。

すると、中なかに、にんげんのあたまがみえました。二十にじゅうめんそうです。ふたりはガラスをへだてて、五十ごじゅうセンチぐらいのところで、おそろしいかおでにらみあいました。

たしかに二十にじゅうめんそうだとわかると、こばやしくんとみずのくんは、うき上あがってボートに上のぼりつき、みんなで、おだいばに、じょうりくしました。

せんこうていのかくれていたほらあなは、きっと、おだいばの上うえにいり口くちがあるとおもったからです。

さがしてみると、それらしいあながみつかりました。

ぼうぼうとはえたくさの中なかに、石いしをつんでつくったいどのようなあながあったのです。

「ポケットくん、はいってみたまえ」

こばやしくんにいわれて、ポケット小こぞうは、まっくらなあなへはいっていきました。すこしたつと、はいだしてきて、「たしかに、下したのほらあなにつうじているよ」といいました。

それから、みんなはモーターボートにのって、水上すいじょうけいさつへいそぎました。そして、いまのことをしらせると、おまわりさんたちは、ランチに大おおきなコンクリートのかたまりをたくさんつんで、おだいばへむかいました。

みんなのモーターボートも、そのあとについていきます。

こばやしくんたちだけが、おだいばに上のぼって、せんこうていのかえってくるのをまっていました。

「かえってきたよ。いま、この下したにいるよ」

ポケット小こぞうのしらせに、こばやしくんは、手てのしんごうで、そのことを、うみにいるけいさつのランチにしらせました。

すると、ランチは、うみのそこのほらあなのそばへすすんで、おまわりさんたちは、コンクリートのかたまりをうみの中なかへおとしはじめました。

そして、ぜんぶおとしてしまうと、コンクリートがつみかさなって、ほらあなをふさぎ、せんこうていは、でられなくなってしまいました。

さあ、ふくろのねずみです。

おまわりさんたちも、おだいばにじょうりくして、くさの中なかにすがたをかくし、二十にじゅうめんそうがあなからでてくるのをまっていました。

すこしすると、あなの中なかから、ぬうっと人ひとのかおがあらわれました。

二十にじゅうめんそうです。それにつづいて、手下てしたたちもでてきました。

おまわりさんとこばやしくんたちが、ぱっとたち上あがってとびかかりました。

二十にじゅうめんそうは、すばやくみをかわしてにげまわり、なかなかつかまりません。

そのとき、むこうのくさの中なかから、むくむくと、ふくれ上あがってくるものがありました。さあ、いったい、なんでしょう。

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