こばやしくんは、せんこうていにおよぎついて、そのせなかに上りました。そして、せなかにもり上がっているまるいガラスの中をのぞきました。
すると、中に、にんげんのあたまがみえました。二十めんそうです。ふたりはガラスをへだてて、五十センチぐらいのところで、おそろしいかおでにらみあいました。
たしかに二十めんそうだとわかると、こばやしくんとみずのくんは、うき上がってボートに上りつき、みんなで、おだいばに、じょうりくしました。
せんこうていのかくれていたほらあなは、きっと、おだいばの上にいり口があるとおもったからです。
さがしてみると、それらしいあながみつかりました。
ぼうぼうとはえたくさの中に、石をつんでつくったいどのようなあながあったのです。
「ポケットくん、はいってみたまえ」
こばやしくんにいわれて、ポケット小ぞうは、まっくらなあなへはいっていきました。すこしたつと、はいだしてきて、「たしかに、下のほらあなにつうじているよ」といいました。
それから、みんなはモーターボートにのって、水上けいさつへいそぎました。そして、いまのことをしらせると、おまわりさんたちは、ランチに大きなコンクリートのかたまりをたくさんつんで、おだいばへむかいました。
みんなのモーターボートも、そのあとについていきます。
こばやしくんたちだけが、おだいばに上って、せんこうていのかえってくるのをまっていました。
「かえってきたよ。いま、この下にいるよ」
ポケット小ぞうのしらせに、こばやしくんは、手のしんごうで、そのことを、うみにいるけいさつのランチにしらせました。
すると、ランチは、うみのそこのほらあなのそばへすすんで、おまわりさんたちは、コンクリートのかたまりをうみの中へおとしはじめました。
そして、ぜんぶおとしてしまうと、コンクリートがつみかさなって、ほらあなをふさぎ、せんこうていは、でられなくなってしまいました。
さあ、ふくろのねずみです。
おまわりさんたちも、おだいばにじょうりくして、くさの中にすがたをかくし、二十めんそうがあなからでてくるのをまっていました。
すこしすると、あなの中から、ぬうっと人のかおがあらわれました。
二十めんそうです。それにつづいて、手下たちもでてきました。
おまわりさんとこばやしくんたちが、ぱっとたち上がってとびかかりました。
二十めんそうは、すばやくみをかわしてにげまわり、なかなかつかまりません。
そのとき、むこうのくさの中から、むくむくと、ふくれ上がってくるものがありました。さあ、いったい、なんでしょう。