← Library‹ かいじん二十めんそう 12

こばやしくんやポケット小こぞうやおまわりさんたちは、おだいばのくさむらで二十にじゅうめんそうをおいかけましたが、うまくにげまわるので、つかまりません。

二十にじゅうめんそうは、がけっぷちにたって、わらいだしました。

「あははは。おれはつかまらないぞ。いつも、おれには、おくの手てがあるからな。

おい、あれをみろ。あそこに、かいぶつのうごいているのがみえるか」

二十にじゅうめんそうにいわれて、そのほうをみると、人ひとよりもたかくのびたくさむらの中なかに、大おおきな、はいいろのたこにゅうどうのようなものが、むくむくとふくれあがっていました。

あれは、いったいなんだろうと、みんなおどろきました。

そのはいいろのものは、みるみる大おおきくなって、すうっと、くうちゅうにうき上あがりました。それは、五ごメートルぐらいの大おおきなたまです。

たまの下したに、なわばしごのようなものが、ぶらりとさがっています。

二十にじゅうめんそうは、ぱっとかけだして、そのなわばしごにとびつきました。

それは、大おおきなふうせんだったのです。

二十にじゅうめんそうは、こんなときのよういに、くさむらの中なかに、ふうせんと、すいそガスのポンプをかくしておいたのです。さっきから、手下てしたが、ふうせんにガスをいれていたのです。大だいふうせんは、ふわふわと、そらたかくのぼっていきます。

「どうだ、おくの手てがわかったか」

二十にじゅうめんそうは、みんなをみおろして、からからとわらいました。

ふうせんは、かぜにふかれてりくのほうへとんでいくので、みんなは、ランチでりくにもどり、れんらくしておいたけいさつのじどうしゃにのって、おいかけました。

ふうせんは、にしへにしへとながされて、よこはまのまちをとおりこしました。

よこはまからすこしいった山やまの上うえに、コンクリートの大おおきなかんのんさまが、にゅうと、くびをだしていました。

ふうせんは、だんだんしぼんで、そのかんのんさまの上うえにおちていきます。

みんなは、じどうしゃをおりて、その山やまにのぼりました。

「あっ、あそこにいる」

二十にじゅうめんそうは、大だいかんのんのかたの上うえによこたわっていました。

きでもうしなったのか、みうごきもしません。

「よし、こんどこそ、にがさんぞ」

おまわりさんのひとりは、ながいはしごをかりるために、山やまをかけおりていきました。さあ、二十にじゅうめんそうはつかまるでしょうか。それとも……。

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