← Library‹ かいじん二十めんそう 3

ぽけっとこぞうは、わるもののために、どうぶつえんのおりのようなへやにいれられてしまいました。そのへやには、一いちぴきのらいおんがいて、ぽけっとこぞうのほうへ、のっしのっしとちかづいてきました。こわいめ、とがったきば。

「ぐあっ」らいおんは、ぽけっとこぞうを、あたまのうえから一いちのみにしようとしました。

「ううん」ぽけっとこぞうは、ぱったりたおれてしまいました。すると、へんなことがおこったのです。

らいおんがまえあしで、じぶんのあたまをぐっともちあげたではありませんか。

らいおんのくびがぬけてしまったのです。そのしたから、にんげんのかおがでてきました。にんげんが、らいおんのかわをきて、ばけていたのです。

それは、くろいしゃつとずぼんをつけたわかいおとこでした。

「こいつ、きをうしなってしまった。おい、ぽけっとこぞう、しっかりしろ。もう、らいおんはいないぞ」

からだをゆすぶられて、ぽけっとこぞうは、めをひらき、きょろきょろと、あたりをみまわしました。

「あっ、おじさんが、らいおんのかわをきていたんだな」

「そうだよ。おれは、どんなにんげんにでも、どんなどうぶつにでもばけることのできるせかい一いちのめいじんだよ」

「それじゃ、おじさんは、かいじん二十にじゅうめんそうだな」

「うふふふ……、そのとおりだ。ぽけっとこぞう、よくきがついたな」

「で、ぼくをどうしようというの」

「きみのほかに、こばやしくんも、ここへとじこめるのだ。さっき、きみのぽけっとから、しょうねんたんていだんのばっじをだして、みちにまいておいたから、いまに、こばやしくんが、きみをたすけにやってくるからな」

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