ぽけっとこぞうは、わるもののために、どうぶつえんのおりのようなへやにいれられてしまいました。そのへやには、一ぴきのらいおんがいて、ぽけっとこぞうのほうへ、のっしのっしとちかづいてきました。こわいめ、とがったきば。
「ぐあっ」らいおんは、ぽけっとこぞうを、あたまのうえから一のみにしようとしました。
「ううん」ぽけっとこぞうは、ぱったりたおれてしまいました。すると、へんなことがおこったのです。
らいおんがまえあしで、じぶんのあたまをぐっともちあげたではありませんか。
らいおんのくびがぬけてしまったのです。そのしたから、にんげんのかおがでてきました。にんげんが、らいおんのかわをきて、ばけていたのです。
それは、くろいしゃつとずぼんをつけたわかいおとこでした。
「こいつ、きをうしなってしまった。おい、ぽけっとこぞう、しっかりしろ。もう、らいおんはいないぞ」
からだをゆすぶられて、ぽけっとこぞうは、めをひらき、きょろきょろと、あたりをみまわしました。
「あっ、おじさんが、らいおんのかわをきていたんだな」
「そうだよ。おれは、どんなにんげんにでも、どんなどうぶつにでもばけることのできるせかい一のめいじんだよ」
「それじゃ、おじさんは、かいじん二十めんそうだな」
「うふふふ……、そのとおりだ。ぽけっとこぞう、よくきがついたな」
「で、ぼくをどうしようというの」
「きみのほかに、こばやしくんも、ここへとじこめるのだ。さっき、きみのぽけっとから、しょうねんたんていだんのばっじをだして、みちにまいておいたから、いまに、こばやしくんが、きみをたすけにやってくるからな」