「おまえは、ここにはいっていろ」
二十めんそうは、ぽけっとこぞうを二かいのへやにおしこめてしまいました。
でも、ぽけっとこぞうはへいきです。へやのすみにあったべっどにもぐりこみました。
しばらくすると、ぽけっとこぞうは、むっくりおきあがりました。まどからでて、となりのまどのしたへいき、なかへはいっていきました。
「いまに、あのほうせきをとりかえしてやるぞ」
二十めんそうは、ほうせきのおいてあるへやで、おとがしたので、そっととをあけてみました。
「あっ、ほうせきがない。おかしいぞ。ぽけっとこぞうは、へやをでられぬはずだが……」
二十めんそうは、いそいでいってみました。ぽけっとこぞうは、ちゃんとべっどにねていました。
「おい、こぞう」
二十めんそうは、ぽけっとこぞうをゆりおこしました。
すると、もうふのなかのぽけっとこぞうのからだが、ぺこんとへこんでしまったのです。
そして、ぽけっとこぞうのくびだけが、ふわふわとうきあがりました。
「あっ、このくびはふうせんだ」
ぽけっとこぞうは、ごむふうせんをふくらまして、じぶんのかわりにしておいたのです。
そのふうせんは、にんげんのかおのかたちをしていて、にんげんのようないろがぬってあったのです。