← Library‹ かいじん二十めんそう 4

「おまえは、ここにはいっていろ」

二十にじゅうめんそうは、ぽけっとこぞうを二にかいのへやにおしこめてしまいました。

でも、ぽけっとこぞうはへいきです。へやのすみにあったべっどにもぐりこみました。

しばらくすると、ぽけっとこぞうは、むっくりおきあがりました。まどからでて、となりのまどのしたへいき、なかへはいっていきました。

「いまに、あのほうせきをとりかえしてやるぞ」

二十にじゅうめんそうは、ほうせきのおいてあるへやで、おとがしたので、そっととをあけてみました。

「あっ、ほうせきがない。おかしいぞ。ぽけっとこぞうは、へやをでられぬはずだが……」

二十にじゅうめんそうは、いそいでいってみました。ぽけっとこぞうは、ちゃんとべっどにねていました。

「おい、こぞう」

二十にじゅうめんそうは、ぽけっとこぞうをゆりおこしました。

すると、もうふのなかのぽけっとこぞうのからだが、ぺこんとへこんでしまったのです。

そして、ぽけっとこぞうのくびだけが、ふわふわとうきあがりました。

「あっ、このくびはふうせんだ」

ぽけっとこぞうは、ごむふうせんをふくらまして、じぶんのかわりにしておいたのです。

そのふうせんは、にんげんのかおのかたちをしていて、にんげんのようないろがぬってあったのです。

Next chapter →
Click a word · hold for the whole sentence 0%